溶接 – 硬化 - デポジション溶接
溶接、硬化、デポジション溶接 - OR レーザーは、ロボレーザーにより、1つのレーザーで3つの処理方法に対応するロボット制御レーザーシステムを提供します。そのため、数分で交換できる複数の処理ヘッドをロボレーザーに使用できます。
レーザーは、ラインスキャナーを使用することで、スポットの出力密度を小さくすることなく、15 mm を超えるトラック幅を形成できます。これにより溶接のタイプ(突き合わせ溶接、隅肉溶接、重ね溶接)にかかわらず、従来のレーザー溶接では隙間や位置の許容範囲が大きすぎる場合でも、質の高いコンポーネント溶接が可能です。トラック幅を変えられるので、レーザーによる表面処理の分野で用途を広げることもできます。これは特に、パウダー(粉体)を使用したレーザー硬化、デポジション溶接のプロセスでメリットがあります。
OR Laserの ORLAS SUITE は、これまでにない新しいCAD/CAM環境で、レーザー処理のほぼすべての面…マーキング、彫刻、切断、溶接、クラッディング、パウダーベースアディティブ生産プロセスに対応します。
産業レーザー用途で、独自ファイルフォーマットをすべて読み取り、処理し、既存レーザーシステムをすべて制御する初めてかつ唯一の総合ソフトウェアです。
ORLAS SUITE は処理ストラテジーのサポートとプランニングに優れます。ソフトウェアはSTEP、IGESなど一般的3D CADファイルフォーマットのほとんどをサポートします。
これまでの溶接・マーキングタスクにも、パウダーベースのレーザークラッディングにも(多層デポジットにも)対応します。
レーザー溶接では、コンポーネントを分離できないように接合することができます。この場合、熱伝導溶接と、母材が深い所で溶融する深溶接に分けられます。レーザー溶接のメリットは、母材の熱負荷が低く、プロセスが高速になることです。ステンレス鋼の溶接で、トラック幅 1.6 mm、溶接深さ1.4 mm、レーザー出力約700 W のとき、得られる溶接速度は約 2 m/分です。 カスタマサンプルの製作。ステンレス鋼ハウジングのレーザー溶接
溶接速度が高く、溶接幅が狭い場合、レーザー溶接中に溶接部の直近で熱の影響を受ける領域が明らかに小さくなります。これによる内部応力も従来の溶接プロセスより明らかに小さくなります。溶接は、充填材(ワイヤなど)の有無にかかわらず行えます。
アルミ合金製バッテリーハウジングの蓋のレーザー溶接
粉体を使用したレーザーデポジション溶接の場合、細かい金属粉を含む混合ガスを供給します。金属粉は加熱位置で溶融し、母材に接合します。ワイヤを使用したマニュアルレーザー溶接とは別に、この手順でも、産業ロボットの精度を利用し、数トンの重量のある母材を素早く低コストで処理することができます。この技術は、ダウンタイムのコストを考えた場合、母材の溶接が最終形状の近くで行われ、したがって修正は最小限で済むため、コスト面で大きなメリットになります。
インジェクションノズルの修復コーティング
レーザー粉体クラッディング
豊富な粉体材/ ドリルヘッド、鉄道車両、陸上車など、ツール上の補強コーティングの形成 / 新たな生産ではなくモデルチェンジ / 製造欠陥の修復/ 射出成形ツール/ 成形ツール/エンジン生産/ メカニカルエンジニアリング / 鍛造ツール / ダイカストツール / 従来の方法では修復できないパーツの修復・処理/ 3D 形状の形成 / 磨耗パーツの修復
粉体レーザークラッディングによるナイフへの耐磨耗層の適用
レーザー硬化は、母材の機械的抵抗率を高めるもので、表面層硬化とも呼ばれます。熱処理の後に急速に冷却することで、構造の選択的な変更・変質を促します。レーザーは、硬化する面を移動しながら母材を局所的に加熱し、溶接プールの温度より少し低い温度にします。急速冷却によって硬化した層が形成されます。OR レーザーの処理ヘッドでは最大15 mm のトラック幅が得られます。
刃先の機械的強度を高めるレーザー硬化
下表に、使用する粉体と得られる硬度を示します。基本的に、一般的なプラスチック成形鋼、パウダーメタラジカル鋼(ASP、CPM など)、アルミ合金はすべてレーザーデポジション溶接で処理できます。
母金属 充填材 被覆層の硬化 プラスチック処理用ツール鋼 コバルト、ニッケル、鉄の合金 20 ~ 63 HRC 粉体金属 鋼 鉄の合金 58 ~ 63 HRC アルミ合金 アルミ合金 75 HV 0.3 ~ 170 HV 0.3 ロボレーザー機器 最小 1 kW レーザー 産業用ロボット + 傾斜回転軸 溶接光学系、光導波路 特殊ノズル 粉体フィーダー
LRS1200 | 1200W | LRS160 | |
レーザータイプ | Pulsed lamp pumped Nd:YAG | Faserlaser | Pulsed lamp pumped Nd:YAG |
Pulse peak power | 6,0 kW | 7,5 kW | |
Max. pulse energy | 60 J | 80 J | |
パルス時間 | 0,2 - 20 ms | 0,2 - 20 ms | |
パルス周波数 | 1,0 - 100 Hz | 1,0 - 100 Hz | |
焦点径 | 0,2 - 2,0 mm | 0,15 | 0,2 - 2,0 mm |
ライン電圧 (V/Ph/Hz) | 400/3/50 | 400/3/50 | |
レーザーヘッド重量 | ca. 170 kg | ca. 170 kg | |
max. Arbeitshöhe | ca. 1200 mm | ca. 1200 mm | |
Traverse range of the x/y-axes | x = 150 mm / y = 150mm | x = 150 mm / y = 150mm | |
Lift of the z-axis | zLaser = 300mm, zTable = 400mm | zLaser = 300mm, zTable = 400mm | |
Size of the worktable (wxl) | (400 x 250) mm | (400 x 250) mm | |
電源ユニット重量 | 250kg | 250kg | |
max. Durchschnitsleistung | 120 Watt | 160 Watt | |
System dimensions (w/l/h) | (950 x 1300 x 1200) mm | (950 x 1300 x 1200) mm | |
Internes Wasser / Luft Kühlsystem | ja | ja | |
ExternesWasser / Luft Kühlsystem | optional | optional | |
Stereomikroskop Vergrößerung | 10x | 10x | |
Sehfelddurchmesser | 16mm | 16mm | |
Schwenkoptik | optional | optional | |
Autofokus | optional | optional | |
optional | optional |
寸法:幅 100 mm x 高さ 200 mm x 長さ 500 mm
重量:正味 159 kg
作業エリア: W 4000 mm x H 2000 mm x L 2000 mm
重量:正味 400 kg